広く開放的なロビーにはバットマンやスーパーマンなどワーナー特有のキャラクターがディスプレイ。壁面に飾られているイラストは季節によって変わるそう。コリドーを進むと両サイドの壁に掛かっているルーニーテューンズなどのキャラクターが出迎えてくれる。突き当たるとそこに10の劇場が…まるで遊園地のアトラクションのような楽しい気分にさせてくれる。ロビー右手の階段を上がるとそこにも2つの劇場がある。「こちらのスクリーンは小さいのですが…この規模を利用して色々なイベントをやっていきたい」場内に入ると他の劇場と違う雰囲気に気付く…そう、イスの色が違うのだ。他はイスがブルーなのに対し、こちらの2つのスクリーンは目にも鮮やかなイタリアンレッド。不思議なことに上品でもありながら子供向けの映画のトーンにも良く似合う。100席を切るその姿はまるでミニシアターといった感じ。(事実オープニング当初ここで“アメリカン・ヒストリーX”を上映している。)「上映作品にしても教えてくれるのはお客様…」同じ作品でも地域によってお客様の入りが全く違う。
また予測の付かない作品が予想以上の反響を呼ぶこともあるという。以前、“エスカフローネ”を上映した時舞台挨拶があったそうなのだが、上映している劇場が限られている上に舞台挨拶があるということで、日本全国からファンが押し寄せ、当日は朝から600人近いお客様が列を作ってしまい大変だったという。「どんなに大変でも…」副支配人は続ける「劇場の雰囲気を作るのは結局、人間なんですよね。どんなに良い映画を上映しても素晴しい施設があっても接客態度が悪ければ全て無駄になってしまうと思っています。だからお客様に一歩踏み込んだ接客サービスを心がけています。」より身近な映画館として努力を続けている『ワーナー・マイカル・シネマズ板橋』スタッフの笑顔がこの言葉を裏づけていた。(取材:2000年9月) |