茨城県の南部に位置するつくば市は、学術や研究都市として有名な街だ。遠くには筑波山を有し、都心から近い観光地としても多くの人々が訪れている。更に隣接する土浦市は茨城県における商業や経済の中心地であり、駅周辺には百貨店や飲食店で多くの地元住民で賑わいを見せている。JR線土浦駅から車で15分ほどの所に、県内最大の規模を誇る温泉やサウナなどのリラクゼーション施設と、ゲームセンター、ボウリング場などの娯楽施設が入っている“つくばYOUワールド”がある。その中に2000年7月にオープンした『シネプレックス8つくば』は、茨城初となるシネマコンプレックスとして注目を集め、多くの人々が訪れた。


“オアシス”をコンセプトとしている通り劇場の入口からすでに砂漠の中の宮殿…を思わせるような造りとなっている。そんな入口から一歩ロビーに足を踏み入れると、まさに夢のような…という言葉がピッタリな広々とした空間が出迎えてくれる。“つくばYOUワールド”商業施設と言うよりもプレイスポット。しかも日々の疲れを癒せる温浴施設までも揃っているのだから、まさしくここは都会の“オアシス”なのだ。ゲームセンターやボウリング場があるせいか、土曜の夜ともなると大勢の若者で賑わうという。

レイトショーの集客が他所と比べて多いというのも頷ける。また、映画を観終って温泉につかる…なんて贅沢はここでしか味わえない。車でのアクセスが一番多い『シネプレックス8つくば』。来場者の地域も広範囲に渡っている。10km〜20km圏というのは同じ系列の『シネプレックス8平塚』の倍以上。それだけに休みの土日の午後は幅広い層のお客で賑わうという。オープンして間もなく「ミッション:インポッシブル2」が公開されファミリー映画以外にも洋画の大作が強いという事を実証し、オープンからまだ1年経っていないが、集客力がかなり付いて来ているという。また、他の『シネプレックス』同様、都内まで出かけなければ観られなかったミニシアター系の作品も好評で様々な作品に触れることによって映画をより身近に感じることが出来るはずだ。場内は全てスタジアム形式だからどこの位置からでも観やすく、また音の響きも理想的に設計されている。

『シネプレックス』を運営しているヘラルド・エンタープライズ株式会社のサービスに関するコンセプトが「いかに映画を観ていただいたお客様に気持ち良く帰っていただいて、また来たいと思ってもらえるように心掛ける事」…技術の面では、たしかに殆どの劇場が一定の水準を満たしている現在、また来たいと思わせるのはスタッフのサービスなのかも知れない。そういった意味でも映画以外のプラス・アルファのサービスが充実しているのも『シネプレックス』の魅力だろう。各々の劇場の特色を出しているコンセッションで販売されているユニークなメニューが、その一つだ。「こちらでは他のシネプレックスに比べて、テナントであるフードコートの影響が少ないのでカレーナンドッグといった軽食メニューも充実させているんです。」と語ってくれたのは営業管理部の古山奈津子さん。たしかにスナックは充実していても意外と軽食メニューは少ないためにお昼に掛かる映画を空腹で観たという記憶を持っている方も多いのではないだろうか?その点こちらでは映画を観ながらしっかりとお腹を満足させてくれるのだからウレシイ。毎週水曜日のレディースデーやファーストデー・サービスの時なんか一気に映画のハシゴをしよう…なんてコアな映画ファンの方には映画を鑑賞しながらしっかりと食事を取って、しかも駐車料金が完全無料だから何時間居ても心配いらない『シネプレックス8つくば』は強い味方なのだ。(取材:2001年4月)

【座席】
『シネマ1』234席/『シネマ2・3』152席
『シネマ4・5』181
席/『シネマ6』128席
『シネマ7』118席/『シネマ8』367席
【音響】
『シネマ1・4・5・8』SRD・DTS・SRD-EX
『シネマ2・6・6』SRD/『シネマ3』SRD・DTS

【住所】茨城県つくば市下原370-1 つくばYOUワールド内 
【電話】029-839-5700


  本ホームページに掲載されている写真・内容の無断転用はお断りいたします。(C)Minatomachi Cinema Street