その後、『静岡ミラノ』では成人映画から完全に撤退し、邦画、洋画を問わずあらゆる名作・話題作を上映している。ちなみに、現在、成人映画は隣の“静岡ピカデリー”屋上に建っている“静岡小劇場”で行っている。ATG映画の上映を中心に、フランスのBOWシリーズ等、まさしくミニシアターの走りとも言える形態を成していた『ミラノ1』は元々2階席のある小劇場であり、現在は使われていないが、ロビーには当時の面影が今も残っている。ガラスのショーケースには昔使用されていた年代物の巨大な映写機が展示されており、“七ぶらシネマ通り”のイメージ作りに大きく貢献している。
ワンスロープ式の『ミラノ1』は天井が高く、広々としており、さらに抑えた照明が快適な空間を実現している。同様に『ミラノ2・3』も落ち着いた雰囲気を持った劇場だ。ロビーのケースに飾られる映画の関連グッズやお菓子…ロビーに漂う45年という歴史から醸し出される薫りは、忘れかけていた映画館で映画を堪能する喜びを思い出させてくれる。(取材:2006年6月)
【座席】
『ミラノ1』240席/『ミラノ2』120席/『ミラノ3』222席
【音響】
『ミラノ1』DS・SR・SRD/『ミラノ2』『ミラノ3』DS・SR
【住所】静岡県静岡市七間町17
※2011年10月2日を持ちまして閉館いたしました。
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