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クリープハイプのメジャーデビューを機に、ミュージックShortに挑んだ松居監督は、初期衝動を成立させられるところにショートフィルムの魅力を感じたという。今回の『あたしの窓』の撮影が2日だったのに対して、準備期間に1ヶ月半を費やしている。「まだライブ当日は曲が完成している状態ではなくて、完成したのは、映画の仕上げをしている時。エンドロールで暗転するタイミングで完成した曲に変えているんです」まずは、CD発売日やライブの日が決まっているので、そこから逆算して撮影に臨んだという。「こういうのをやりたいと思った初期衝動を力技で成立させる事が出来ちゃう…そんなキラキラしたものがショートフィルムにはあります。これやりたいなと思ったら、それを一気に撮り切っちゃえば、初期衝動そのままの形として残る。そういった意味では、伝えたいメッセージを淀みがなく伝えられた気がします」 「最近は、あせりますけど、自分が面白いと感じたものを大切にやろうと思っています」と、語る松居監督。「生活していくのは大変だけど、そっちの方がイイな…と。何よりクリープハイプが、しっかりバンドとして大きくなっているのを見ると、自分の信じたものが世間に評価されてる気がして嬉しくなります」10月12日には新作映画『男子高校生の日常』(ショウゲート配給)の公開が控えている。人気アニメの実写版となる『男子高校生の日常』は、男子校の中でもクラスの隅っこにいるような三人組が主人公。近隣の女子高と共同で文化祭をするという事になった事から、浮き足立ったりパニックったりする男子高校生のユルさや、トキメキを描いた青春コメディだ。「高校生の馬鹿で最強な感じって、外から見たら、キラキラして切ないんじゃないか?と思って…。彼らの会話には意味が無くても、その無意味さこそが青春の輝きだ!っていう感じになればいいなと思って作りました」続く10月26日には『自分の事ばかりで情けなくなるよ』の公開が相次ぎ、しばらくは松居監督から目が離せない状況が続きそうだ。 取材:平成25年6月1日(土)ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2013会場 ラフォーレ原宿ミュージアムにて
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