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「僕もこのシーンは気に入っているんですが、邦夫なりにしか良くならないところが好きですね。よく、事件が起こると主人公が改心してガラッと変わる…っていうのがあるじゃないですか。でも、人間そんな簡単に人格が変わるもんじゃない。邦夫の枠からはそれほどはみ出る事が出来ない人間臭さが演じながら共感していましたね。」このシーンで邦夫は八名信夫演じる商店街長に結局は助けられるのだが、最後は上段に構えてイイところを持って行ってしまう。このキメのセリフとポーズは池内からのアイデアだという。「脚本(ほん)読みの段階から監督に“邦夫がいる”と喜んでもらえたので撮影の時はスムーズに入れましたね」と、早い段階から作品のイメージは池内万作の手によって決まったようである。 地方のロケに行った時は商店街のシャッター化を目にするようになった池内は「僕の住んでいる街には商店街が無かったので僕自身、商店街が好きなんですが…本当に寂しいですよね」と語る。撮影中、十日町市の人々が協力してくれて終始楽しく撮影出来た事に感謝していると述べる池内は、最後にこう続ける。「この映画が日本各地の商店街で上映されて勇気づけられたら…と、思います。」これから日本全国の映画館(映画館の無い街では商店街の公民館でも)で順次、上映を行おうと計画されているという『しゃったぁず・4』。今度は、日本のあちこちにある同じ思いを抱いた“しゃったぁず”たちを観てみたいと思った。
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